優勝ってどんなもの?
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これがちょうど区切りの良い60個目の記事です。そんな記念に(?)今回は東京サポとしての
立場から“優勝”というものについて書きます。

私はサッカー部のマネージャーをやっていたことがあります。強くもなく・弱くもなく、飛び抜けた選手はいないし、ただ勝てないわけじゃない。そんなチームでしたし、優勝やタイトルとは無縁の世界でした。
でも、ある大会で一度だけ準優勝したことがあります。それまでの結果から比べると2位という成績は誇っていいことだとは思うのですが、当時の選手・監督・マネージャーの中にはそれなりの結果を残したという思いと、苦い思い出も付きまといます。

その大会はリーグ戦で上位2チームが決勝トーナメントに進出というお馴染みの方式で、リーグ戦を勝ち上がり、トーナメントに入ってからは今まで大体五分の戦績のチームに競り勝ち、準決勝まで進みました。
その準決勝が、よりによって今まで一度も勝ったことのない相手。引き分けにすら持ち込めたことのない相手でした。
そんな相手に、1点を守り抜いて決勝進出!
誰もが終了のホイッスルを聞いて大喜び。私も思わず涙がこみ上げてくるのが分かりました。



帰りのバスの中では誰もが楽しそうに、まるでもう優勝したかのような雰囲気だったのを覚えています。
冷静に考えればあの時“一度も勝ったことのない相手に勝った!”という事実に気を取られ、
“あと一勝で優勝”という事実には誰も目を向けていなかったのです。

誰も優勝やタイトルのかかった場面を経験していた人はいませんでした。
その少しぬるい雰囲気がその日の帰りだけであればまだ良かったのですが、追い討ちをかけるように、その大会は準決勝と決勝の間に期間が空いていたこと、そして決勝の相手が今までどちらかというと得意としていた相手であったこと…
その全てが目に見えないところでマイナスに作用し、決勝は4-0の完敗でした。

試合が始まり、どうもおかしい、いつもならこいつら相手にもっと自分達のサッカーが出来たはず…という選手達の不安がこちらにも伝わり、その時に初めて“優勝”というものを意識したのだと思います。相性が良かったものの、相手は一度だけ優勝を経験したことがあったのです。

試合の後は悔し涙というより、呆然とした選手の姿がありました。私も悔しさが出るほどの戦いが出来なかったような気がして、その時に初めて戦う前の自分の気持ちはどうだったのかと考えました。
今なら、戦う前にもう戦いを放棄していたようなところがあったのだと振り返ることが出来るのですが…これこそが経験不足の恐さだと思います。

どれだけ強い気持ちで戦えるか。そう言葉で言うのは簡単ですが、この経験からそれが並大抵のことでは出来ないことなのだと実感しました。

誤解を恐れずに言えば、私はというチームに優勝を期待してサポーターになったわけではありません。
そんなサポの甘い意識がダメなんだ!とお思いになる方もいると思うんですが、この目で見たJFL優勝もまだ東京について何も意識していませんでしたし、J2のあの自力優勝を逃していく過程なんかを見ている立場からすれば、真正面から“優勝”を語れる程の真面目な気持ちを私が持ち合わせていない…とでも言えばいいのでしょうか。

もし私が“優勝”を本当に望んでいるのだとすれば…それはもう単純に、東京の選手や監督やチームスタッフが、優勝したその時に自分達が一番なんだという喜びで優勝カップを掲げるのを見たいだけだと思うんです。
サポーターは東京の今までの戦いや歴史、在籍していた選手のことなんかを思い浮かべながらその嬉しさを共有する。
そういう時間を過ごしてみたいから、優勝したいなぁと思うのです。

でも、これはただの想像の域。すごく漠然としているもので、これでは私がマネージャーをやっていた時に感じた気持ちの壁のようなものを越えるにはあまりにも弱すぎる。
優勝したどのチームにも“初めて”が絶対にあったわけで…その“初めて”を勝ち取るのは今の自分でいいんだろうか、という思いが選手にもサポにもあって、そこはもう経験で埋めていくしかないんだろうか…?と思ったりします。

『口撃サッカー』(トーチュウ)で加地くんが語った2NDの目標は「優勝しかない」。
「ここでタイトルを取ったら、自信になるし、来年も全然違ってくる。優勝すると、目に見えないモノがいっぱい付いてくる」
目に見えないモノとは何なのか、優勝しないと分からないその何かを掴むにはどうしたら良いのか。
一言では語れないことでしょうけど、ただ、ここまで東京が進んできている道は絶対に間違っていないと思います。
これから未知の領域を突破しなければいけないのですが、そこに挑戦していくことは選手・チーム・
サポーターにとって苦しくも楽しいものであると思います。

まず手始めに、フアン・アクーニャカップでも眺めて気持ちを奮い立たせて、戦っていきます!!
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by wabisabi2004 | 2004-08-20 00:21 | 青赤台帳
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